3月に入りまして
今週は高校入試がありましたね。
高校入試が終わりますと
中学3年生は
授業もなく
時間に余裕ができるころだと
思われます。
中学卒業に当たって
コンタクトデビューを考える
という方もいらっしゃるかと思います。
コンタクトレンズデビューには
ちょうどいい時期だと思います。
外来をしていますと
「コンタクトレンズは
何歳からしていいんですか?」
と尋ねられることがあります。
わたしは
「高校生から」
がいいのではないかと
お答えしています。
昨今はコンタクトレンズを
開始することにも
低年齢化が進んでいると
感じます。
学校検診にいきましても
開業した20年前には
小学生にはいなく
中学生でごくたまに
という頻度だったと思いますが
最近では
小学生でもごくたまに
中学生ではクラスに数人
みかけるようになりました。
けれども
コンタクトレンズは
黒目に直接のせるものですから
黒目に必要な栄養である
酸素の量が
どうしても
少なくなってしまいます。
人生百年
といわれるようになっていますが
人生の終盤まで
黒目の透明性を保つことは
重要なことだと思われます。
黒目が透明性を維持するためには
黒目に十分な量の酸素が
届いていることが必要です。
黒目の透明性を保つために
黒目の内側にある
角膜内皮細胞が
しっかりと働いている
必要があります。
角膜内皮細胞は
加齢とともに
少しずつ減ることがわかっていて
黒目に十分な量の酸素がいかないと
加齢によるものよりも
さらに減ることもわかっています。
黒目に十分な酸素がいかない
原因として
コンタクトレンズの
誤った使用が考えられています。
誤った使用とは
コンタクトレンズを長い時間つけている
コンタクトレンズをきちんと洗わない
コンタクトレンズのまま寝てしまう
コンタクトレンズの使用期限を超えている
コンタクトレンズのみで眼鏡を使っていない
コンタクトレンズ検診を受けていない
ネットでレンズを購入しフィッティングが悪い
などです。
このような誤った使い方をしていますと
黒目に十分な酸素がいかず
角膜の栄養失調の状態に
なってしまいますから
栄養失調ですと
普段はやられないはずの
細菌に感染したり
ヒドい場合には
アメーバに感染したり
栄養失調の状態では
抵抗力が落ちますから
感染症にかかるリスクが
高くなると言わざるを得ません。
黒目が感染症にかかりますと
それが治ったとしても
黒目に白濁が残ることが
あります。
黒目の白濁が瞳の真ん中に
残ってしまいますと
視力が下がります。
その下がった視力は
眼鏡をかけても
眼鏡の度数を上げても
コンタクトレンズの度数を上げても
上げられないことになります。
黒目はレンズの働きをしていますから
透明性を維持することが
大切なのです。
黒目の健康を守るために
正しくコンタクトレンズを
使って下さい。
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